アジアのバスケットボールが、新たなステージに突入している。
その中心に立つのが「東アジアスーパーリーグ(EASL)」だ。
日本、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイなど、地域の強豪クラブが国境を越えて激突するこの国際リーグは、単なるトーナメントではない。
それは、アジアのバスケを一つにする舞台。そして、ファンとクラブと選手が一体となる、全く新しいエンターテインメント体験だ。
今、なぜEASLが注目されているのか?その背景と目的を探る。
東アジアスーパーリーグ(EASL)とは?
EASL(East Asia Super League)は、アジア地域のトップバスケットボールクラブが集い、真の“地域王者”を争う国際プロリーグだ。
FIBA(国際バスケットボール連盟)の公式認可のもとで運営されており、その競技的な正当性と公式性は世界レベルで認められている。
FIBA公認。アジアの頂点を決める戦い
EASLの大きな特徴は、各国リーグの王者や上位チームが参加し、国を超えた“チャンピオンズリーグ”形式で争う点にある。
日本のB.LEAGUE、韓国のKBL、フィリピンのPBA、そしてチャイニーズ・タイペイなど、アジアを代表するクラブが顔を揃える舞台は、これまでの枠組みを超えたスケールを持つ。
EASLの大会レギュレーション
2025-26シーズンのレギュレーションは、3グループ制(各4チーム)によるホーム&アウェイの総当たり戦が基本。
グループステージ全42試合を経て、各グループ上位2チーム、計6チームがファイナルラウンドへ進出する。
ファイナルではトーナメント形式が採用され、準々決勝→準決勝→決勝と勝ち上がる。
グループステージの成績がプレーオフの組み合わせに影響するため、1試合ごとの勝敗が持つ意味は極めて大きい。
また、選手登録・出場に関してもルールが整備されており、外国籍選手の出場枠やローカル選手の比率が一定基準で定められている点も、リーグとしての成熟度を示している。
EASL 2025-26シーズンの参加チーム一覧
今季のEASLには、アジアの強豪クラブが勢ぞろいする。以下は参加地域と代表クラブの概要だ。
地域 | 代表クラブ(例) | 参加数 |
---|---|---|
日本(B.LEAGUE) | 宇都宮ブレックス、琉球キングス、アルバルク東京 | 3チーム |
チャイニーズ・タイペイ | ニュータイペイ・キングス ほか | 3チーム |
韓国(KBL) | 安養KGC など | 2チーム |
フィリピン(PBA) | メラルコ・ボルツ | 1チーム |
モンゴル(The League) | 未定 | 1チーム |
香港 | 香港イースタン | 1チーム |
マカオ | マカオ・ブラックベアーズ | 1チーム |
大会スケジュール
EASL 2025-26シーズンは、2025年10月に開幕し、約半年にわたる戦いが繰り広げられる。
今回はグループステージからファイナルラウンドまで、全42試合+ポストシーズンという構成。
ここではスケジュールの全体像と、日本の出場チームの主な日程を紹介する。
シーズン全体のスケジュール
フェーズ | 期間 | 内容 |
---|---|---|
グループステージ | 2025年10月8日〜2026年2月11日 | 3グループ・12チームによるホーム&アウェイ戦(全42試合) |
ファイナルラウンド | 2026年3月18日〜3月22日 | 上位6チームによるトーナメント(準々決勝〜決勝) |
日本チームの主な試合日程
日本から出場する宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングス、アルバルク東京のグループステージの対戦予定は以下の通り。
宇都宮ブレックス
- 10月8日:アウェイ vs 台北富邦ブレーブス
- 10月22日:ホーム vs ソウルSKナイツ
- 12月17日:アウェイ vs ソウルSKナイツ
- 1月21日:ホーム vs 香港イースタン
- 2月4日:アウェイ vs 香港イースタン
- 2月11日:ホーム vs 台北富邦ブレーブス
琉球ゴールデンキングス
- 10月8日:アウェイ vs 桃園パウイアン・パイロッツ
- 10月22日:ホーム vs PBA代表(メラルコ・ボルツ)
- 12月17日:ホーム vs マカオ・ブラックベアーズ
- 1月21日:アウェイ vs マカオ・ブラックベアーズ
- 2月4日:ホーム vs 桃園パウイアン・パイロッツ
- 2月11日:アウェイ vs PBA代表
アルバルク東京
- 10月8日:ホーム vs ザック・ブロンコス
- 10月22日:アウェイ vs ニュータイペイ・キングス
- 12月17日:ホーム vs 昌原LGセイカーズ
- 1月21日:アウェイ vs 昌原LGセイカーズ
- 2月4日:ホーム vs ニュータイペイ・キングス
- 2月11日:アウェイ vs ザック・ブロンコス
注目ポイント
- 開幕戦(10月8日)は、全チームが一斉に初戦を迎える“リーグ開幕デー”となる。
- 日本チームは全試合をU-NEXTで独占配信。日本語解説付きで、全試合視聴可能。
- グループステージ最終戦(2月11日)は順位争いの天王山となる可能性も。
なお、正確な試合開始時間・会場・チケット情報などは、EASL公式サイトにて随時更新される予定。
観戦を計画しているファンは、定期的なチェックをお忘れなく。
放送・配信体制:どこで観られるか
EASLの試合は 日本ではU-NEXTが全試合を独占生配信。
韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピンなどアジア各国でも、地域ごとの放送・配信パートナーが試合をカバーしています。
スマホやテレビで、リアルタイムの熱戦を楽しめます。
日本国内はU-NEXTが独占配信
日本国内でEASLを観るなら、U-NEXT一択だ。B.LEAGUEから出場する宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングス、アルバルク東京を含む全試合を、独占で生配信する。
さらに、日本語の実況・解説付きという手厚さも魅力。視聴者にとっては「国際大会を、いつものテンションで楽しめる」点が非常にありがたい。
U-NEXTでは無料トライアルの提供も検討されており、新たなファン層の獲得にもつながる動きとなっている。
アジア各国でも続々とネットワーク拡大
EASLは、アジア市場全体をターゲットにした広範な放送戦略をとっている。各地域の主な配信・放送パートナーは以下の通り。
- 韓国:JTBC Golf & Sports、Berry Media
- チャイニーズ・タイペイ:Videoland、TVBS(ハイライト番組)
- フィリピン:Cignal TV
- 香港:HOY TV
- マカオ:TDM、Macau Cable
- モンゴル:PSN
- 東南アジア諸国:True Visions(タイ)、StarHub(シンガポール)
このようにEASLは、試合を「見る環境」そのものを戦略の一部とし、スポーツエンタメとしての価値を育てようとしている。
2025‑26シーズンの注目
参加チームの拡大、試合形式の刷新、そしてファン参加型の仕掛けなど、EASLはリーグ全体がひとつの“進化系”へと踏み出す。
新しい物語が始まる今季のキーワードを、しっかり押さえておこう。
Q. 今季のEASLは、どこが見どころ?
A. 7地域・12チームによる過去最大規模の大会となる今季は、モンゴル初参戦や週末開催の導入など、新しいチャレンジが目白押し。
さらに、6チームによる新フォーマットのファイナルラウンドも見逃せない。
EASL 2025-26シーズンは、これまで以上にスケールアップした大会となる。
開催期間は2025年10月上旬から2026年3月中旬まで。12チームが3グループに分かれ、ホーム&アウェイで熱戦を繰り広げる。
過去の優勝チームたち
アジア王者を決めるEASL。これまでの大会では、各国の強豪クラブがタイトルを奪い合ってきた。その歴代王者を振り返る。
開催年 | 大会形式 | 優勝クラブ | 所属リーグ |
---|---|---|---|
2018 | The Terrific 12 | 琉球ゴールデンキングス | B.LEAGUE(日本) |
2023 | Champions Week | 安養KGC | KBL(韓国) |
2025 | リーグ戦(現行形式) | 広島ドラゴンフライズ | B.LEAGUE(日本) |
まとめ
東アジアスーパーリーグ(EASL)は、アジア各国のトップクラブが国を越えて競い合う、新しい形のバスケットボール大会です。
FIBA公認の国際リーグとしての位置づけに加え、ファンや放送の視点でも年々進化を続けています。
2025-26シーズンは参加地域が過去最多となり、より多くの人がバスケットボールを楽しめる機会が広がっています。
今後のアジアバスケを語るうえで、EASLは欠かせない存在となっていくでしょう。
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