NBAのボックススコアをチェックしていると、時々「DNP」という表記を見かけることがあります。特に海外のスポーツサイトやESPNのスタッツページでは、選手の出場状況を示す欄に「DNP – Coach’s Decision」などと書かれていることも。
一方で、日本の「NBA楽天」では、試合に出場しなかった選手について特にDNPと表記することはありません。そのため、海外のバスケファン向けサイトを見たときに「DNPって何?」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではバスケットボールにおける「DNP」の意味や、その背景にある理由をわかりやすく解説していきます!
DNPとは?バスケットボールでの意味を解説
バスケットボールの試合記録「DNP」、海外のボックススコアではよく目にするこの用語。
実は、選手の出場状況を把握するために重要な意味を持っています。
DNPの正式な意味(Did Not Play)
DNPとは「Did Not Play」の略で、その名の通り「試合に出場しなかった」ことを意味します。選手がベンチ入りしていたものの、試合のプレータイムを1秒も得られなかった場合に記録される用語です。
DNPの種類
特にNBAの公式記録では、単に「DNP」と書かれることもありますが、より詳細な理由を記載することもあります。例えば、
- DNP – Coach’s Decision(コーチの判断)
- DNP – Injury(怪我)
- DNP – Rest(休養)
- DNP – LEFT HAMSTRING (怪我の部位)
などがあり、選手が試合に出場しなかった理由が明記されることも。特に、スター選手が負担軽減のために休養する場合は「DNP – Rest」と表記されることが多いですね。

日本バスケットボール協会のボックススコア規定マニュアルなど日本のオフィシャル規定にもDNPは使われています。(マニュアル14ページの「④全く出場しなかった選手にはDNPと表記する。※DNPとはDid not playの略」を参照)
DNPが試合記録で使われる理由
では、なぜ「DNP」という表記が使われるのでしょうか? その理由は、大きく3つあります。
① 選手の出場状況を明確にするため
試合に登録されていたものの、コートには立たなかった選手がいる場合、ボックススコアにはその情報を記録する必要があります。「DNP」という表記をすることで、その選手がベンチにはいたが試合には出ていないことがはっきりわかるのです。
② 出場しなかった理由を記録するため
前述の通り、DNPの後には「Coach’s Decision」や「Injury」といった理由が書かれることがあります。これは、選手のコンディションやチーム戦略を記録する上で重要な情報となるためです。例えば、スター選手が休養のために欠場したのか、それとも怪我の影響で出場できなかったのかは、ファンやメディアにとっても大きな違いになります。
③ 選手の出場機会を把握するため
NBAでは、シーズンを通して選手の出場状況を管理することが重要です。例えば、若手選手が「DNP」続きだと、チームの戦術や育成方針によってプレータイムが限られていることがわかります。一方で、ベテラン選手が定期的に「DNP – Rest」と記録されている場合は、負担を軽減するためにチームが積極的に休養を取らせていることが見て取れます。
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