バスケットボールの試合を観戦していると、「アシスト」という言葉をよく耳にするでしょう。アシストは、得点を支える重要なプレイですが、実際の得点には繋がらなかったものの、その可能性が高かったパスについても注目すべきです。
これが「ポテンシャルアシスト」です。この記事では、ポテンシャルアシストの意味やその重要性について詳しく解説し、バスケットボールの奥深い魅力に迫ります。ポテンシャルアシストを理解することで、選手たちのプレイメイキング能力やチーム戦術の巧妙さをより深く感じ取ることができるでしょう。
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バスケの「ポテンシャルアシスト」とは?
ポテンシャルアシスト(Potential Assist)は、バスケットボールにおいてアシストが記録されなかったものの、アシストに繋がる可能性が高かったパスを指します。具体的には、パスを受けた選手がシュートを外してしまった場合や、ファウルを受けてフリースローになった場合などが該当します。この統計は、選手がいかに効果的なパスを供給しているかを評価する際に用いられます。
ポテンシャルアシストは、選手の視野やパスの正確さを測る重要な指標となります。例えば、ある選手が多くのポテンシャルアシストを記録している場合、その選手は多くのスコアリングチャンスを作り出していると見なされます。
ポテンシャルアシストの例
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シュートミス:
プレイヤーAがプレイヤーBに絶好のパスを出し、プレイヤーBがシュートを試みるが、ボールがリングに当たって外れる。この場合、アシストは記録されないが、プレイヤーAのパスはポテンシャルアシストとして評価される。
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ファウルによるフリースロー:
プレイヤーAがプレイヤーBにパスを出し、プレイヤーBがシュートを試みる際にファウルを受け、フリースローが与えられる場合も同様に、アシストは記録されないが、ポテンシャルアシストとしてカウントされる。
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シュートのタイミングミス:
プレイヤーAがディフェンダーを引きつけ、プレイヤーCにオープンシュートのチャンスを作る完璧なパスを出すが、プレイヤーCがタイミングを逃してシュートを外す。このような場合もポテンシャルアシストに含まれる。
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決定的なパス:
プレイヤーAがコートを横切る素晴らしいパスを出し、プレイヤーDが完全にフリーになり、簡単なシュートチャンスを得るが、シュートがリングに嫌われる。この場合もポテンシャルアシストとして認識される。
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フィニッシュの失敗:
プレイヤーAが完璧なアリウープパスをプレイヤーEに出すが、プレイヤーEがダンクをミスする。このようなケースもポテンシャルアシストに該当する。
なぜポテンシャルアシストが重要なのか?
ポテンシャルアシストは、選手やチームのオフェンス力をより包括的に評価するための指標です。単にアシスト数だけでなく、実際のプレイメイキング能力やチームのオフェンスの流動性を把握するために役立ちます。これにより、選手の価値をより正確に評価し、戦術の改善点を見つけやすくなります。
バスケットボールの試合を見る際には、このような詳細な統計を理解することで、より深く楽しむことができます。ポテンシャルアシストを意識して見ることで、選手のパス能力やチームプレイの質をより正確に評価できるでしょう。
NBAやBリーグの公式スタッツでポテンシャルアシスト数を調べられる?
NBAやBリーグの公式スタッツにおいて、ポテンシャルアシスト(Potential Assist)を直接調べることは、現在のところ不可能です。
公式のルールブックやスタッツの概要には、ポテンシャルアシストに関する記載も見当たりません。
しかし、ポテンシャルアシストは、サードパーティのデータプロバイダーやアナリティクスサービスを通じて利用できる場合があります。
例えば、NBAでは、Second SpectrumやSynergy Sportsなどのアナリティクス会社が有料で詳細なプレイヤーのパフォーマンスデータを提供しています。
これらのサービスでは、ポテンシャルアシストを含む高度なスタッツを利用できることがあります。
Bリーグについても同様に、公式サイトではポテンシャルアシストに関するデータは提供されていないようです。ただし、チームや個々のアナリストが独自にデータを収集し、分析することが一般的です。
もし詳細なスタッツにアクセスしたい場合は、上記のようなアナリティクスサービスの利用を検討しましょう。
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