NBAの「2ウェイ契約(Two-Way Contract)」とは、若手選手の育成を目的とした特別な契約制度です。
河村勇輝選手がシカゴ・ブルズと2ウェイ契約を結んで興味を持った人も多いと思います。この契約により、選手はNBAとその下部リーグである「Gリーグ」の両方を行き来しながらプレーすることが可能になります。
チームにとっては戦力の柔軟な使い分けができ、選手にとってはNBA定着への大きなチャンスとなります。この記事では、2ウェイ契約の具体的な仕組みや人数制限、気になる年俸について分かりやすく解説します。
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2ウェイ契約とは?

2ウェイ契約は2017年に導入された制度で、主にドラフト外の新人やNBA経験の浅い若手選手が対象です。最大の特徴は、NBAチームの通常枠(15名)とは別の「追加枠」として選手登録される点にあります。
主な特徴とルール
- NBAとGリーグの両方でプレー:基本はGリーグで活動しながら、必要に応じてNBAチームに合流します。
- NBA出場試合数の制限:1シーズンでNBAの試合に出場できるのは最大50試合までです。それ以上出場するには、通常のNBA契約への切り替えが必要です。
- 対象となる選手:NBAでの経験が3年以下の選手に限定されています。
- ロスター枠の扱い:通常の15名枠とは別枠でカウントされるため、チームは合計18名の選手を保持できることになります。
各チーム何人まで契約できる?
各NBAチームは、最大3人まで2ウェイ契約選手を保有できます。これにより、チームは主力選手のケガや疲労に備えつつ、将来性のある若手をじっくり育てることができます。
契約期間と解雇の仕組み
- 契約期間:通常は1シーズン(最大2シーズンまで)。
- 解雇(ウェイブ)について:チームはシーズン中いつでも解雇が可能です。2ウェイ契約は通常の契約よりも給与保証が少なく、チームにとっては入れ替えがしやすい側面もあります。
2ウェイ契約の年俸はどのくらい?

NBAとGリーグとの2ウェイ契約の年俸についての決まりは、NBA-NBPA労使契約(CBA)に定められています。
給与の仕組み
- 基本年俸:NBAルーキー最低年俸の50%相当が設定されています。
- 2025-26シーズンの目安:一律で約63.6万ドル(約9,860万円 ※1ドル155円換算)となります。
- 待遇の改善:以前はNBA帯同日数で給与が変わる仕組みでしたが、現在は定額(フラットレート)が適用され、若手の生活がより安定するようになっています。
通常のNBA契約(2025-26シーズンの最低年俸は約127万ドル〜)に比べれば低い水準ですが、Gリーグのみの契約(年俸約4万ドル強)と比較すると、非常に高い待遇と言えます。
もし途中で解雇されたらどうなる?
シーズン途中で解雇された場合、以下のルールが適用されます。
- 給与の支払い:解雇された日までの日割り給与と、契約時に設定された「保証額(2025-26シーズンは約8.5万ドル〜)」は受け取ることができます。
- 全額保証の期限:毎年1月10日(実質的な手続き期限は1月7日)を過ぎてロスターに残っている場合、そのシーズンの残り期間の給与はすべて保証されます。
- 他チームへの移籍:解雇後48時間の「ウェイバー公示」期間中に他チームが獲得を希望すれば、契約を引き継いで移籍できます。誰も獲得しなければフリーエージェントとなります。
まとめ
NBAの2ウェイ契約は、若手選手がキャリアを切り拓くための重要なステップです。チームにとっても、ロスターを柔軟に運用しながら新星を発掘できる大きなメリットがあります。
- 河村勇輝選手も結んだ、NBAへの登竜門。
- 各チーム最大3人まで。
- 年俸はNBA最低年俸の半分(約1億円弱)。
- 1月10日を過ぎれば、そのシーズンの年俸は全額保証される。
この制度を理解することで、NBAのチーム戦略や、若手選手のサバイバルをより深く楽しめるようになるでしょう。



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