試合終盤になると、実況や解説でよく聞くのが「ワンポゼッションゲーム」「ツーポゼッションゲーム」という言葉です。
これは難しい戦術用語ではなく、「あと何回の攻撃で追いつけるか」を表す、とても分かりやすい考え方です。
この視点を知るだけで、終盤のバスケットボールは一気に面白くなります。
●●ポゼッションゲームとは?
ポゼッションとは、簡単に言うと1回の攻撃のことです。
ボールを持って攻め、シュートを打って攻守が入れ替わるまでを1ポゼッションと考えると分かりやすいです。
ワンポゼッションゲーム(ワンポゼ)とは?
ワンポゼッションゲームとは、1回の攻撃で同点または逆転できる点差の試合です。
目安は3点差以内で、3点シュートがあるバスケットボールならではの接戦状態を指します。
ツーポゼッションゲーム(ツーポゼ)とは?
ツーポゼッションゲームとは、追いつく・逆転するために2回の攻撃が必要な点差の試合です。
目安は4〜6点差で、「まず1回、次にもう1回」が必要な状況です。
ワンポゼ・ツーポゼゲームの際の試合の見どころ
次の1本で流れが一気に変わる
ワンポゼでは、次のシュート1本で同点や逆転が起こります。
「誰がボールを持つのか」「どこから打つのか」に注目すると、終盤の緊張感が伝わりやすくなります。
2点を取りに行くか、3点を狙うか
3点差のワンポゼでは、3点シュートで一気に追いつく選択もあれば、
まず2点を確実に取って、次の守りに期待する選択もあります。
この判断の違いが、終盤の大きな見どころです。
守る側の「ファウルする・しない」の判断
ツーポゼでは、時間を止めるためにわざとファウルをする場面が増えます。
一方で、ワンポゼではファウルせず守り切る判断も重要になります。
守る側の選択にも注目してみましょう。
フリースロー1本の重み
終盤はフリースロー1本で、
「ワンポゼのままか」「ツーポゼになるか」が変わります。
静まり返った中で放たれる1本は、初心者でも分かりやすい緊張ポイントです。
リバウンドが生む「もう1回の攻撃」
外れたシュートを攻める側が取れれば、想定より多く攻撃できます。
特にワンポゼの場面では、オフェンスリバウンドが試合を決めることもあります。
タイムアウト明けの最初のプレー
タイムアウト後は、コーチの狙いがはっきり出やすい場面です。
「誰に打たせたいのか」を意識して見ると、試合の読み方が一段深くなります。


コメントはお気軽に ご意見やご感想、ご質問などはこちらへお寄せください。