バスケのEFFと計算方法は? #平均値や良い選手の目安も解説 | B.FAN
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バスケのEFFと計算方法は? #平均値や良い選手の目安も解説

バスケの「EFF」とは? スタッツ

バスケットボールには選手のパフォーマンスを評価するためのさまざまな指標がありますが、その中でもEFF(エフィシエンシー、Efficiency)は非常に重要なものの一つです。

バスケの重要スタッツ「EFF」とは?

バスケのEFFとは?

バスケットボールのスタッツ「EFF」とは、選手の全体的な効率性を示す指標です。

この指標は、カンザスシティのスポーツ記者兼統計学者であるマーティン・マンリーによって1986年に考案されました​。

ちなみに、NBAやBリーグの公式サイトでは「貢献度」と訳されています。

上半身バスケ選手 単色

つまり、試合の勝利にどのくらい貢献しているかの度合いを表わしたものだよ

EFFは、得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロック、ターンオーバーなど、複数のスタッツを組み合わせて計算されます。

この指標は、元メンフィス・グリズリーズ副社長のJohn Hollinger氏によって考案され、アナリティクスバスケットの重要な指標として定着してます。

EFFの計算方法

EFFの計算方法はシンプルで、以下のように求められます。

(得点数+アシスト数+ブロック数+スティール数+被ファウル数+トータルリバウンド数)
-(ターンオーバー数+被ブロック数+ファウル数)
-(2Pシュート試投数-2Pシュート成功数)
-(3Pシュート試投数-3Pシュート成功数)
-(フリースロー試投数-フリースロー成功数)
    

この計算式から分かるように、EFFは選手がどれだけ多くのポジティブなプレーを行ったか、そしてネガティブなプレーをどれだけ少なく抑えたかを評価するものです。高いEFFを持つ選手は、試合において非常に効果的なプレーをしていることを示しています。

EFF計算の具体例

EFF計算の具体例を挙げると、ある選手が1試合で以下の成績を残した場合を考えます。

  • 得点:25
  • リバウンド:10
  • アシスト:5
  • スティール:2
  • ブロック:1
  • ターンオーバー:3
  • フィールドゴールミス:10
  • フリースローミス:2

この選手のEFFは以下のように計算されます。

EFF = {25 + 10 + 5 + 2 + 1 – (10 + 2 + 3)} = 28

このように、EFFは選手の全体的なパフォーマンスを評価するための有用なツールです。

EFFの平均値と一般的な目安

EFFの平均値は、リーグやシーズン、プレイヤーの役割やポジションによって異なりますが、一般的な目安としては以下のような数値が参考になります。

EFFの平均値と目安
  • 平均的なプレイヤー:10〜15
  • 良いプレイヤー:15〜20
  • 優れたプレイヤー:20以上

具体的な例を挙げると、NBAのスター選手はシーズンを通してEFFが20を超えることが多く、特に優れた選手やMVP候補となるような選手は25を超えることがあります。

例:2023-24シーズンのNBAのトッププレイヤー

  • ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ):38.63
  • ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス):36.37
  • ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス):35.27
参考サイト:TEAM RANKINGS

これらの数値は、選手が試合においてどれだけ多くの貢献をしているかを示しています。EFFは、得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックなどのポジティブなスタッツから、ターンオーバーやミスショットなどのネガティブなスタッツを引いたもので計算されるため、高いEFFを維持するには、全体的にバランスの取れたプレイが求められます。

ただし、チームやポジション、プレイスタイルによってEFFの評価が変わることも考慮に入れる必要があります。ガードやフォワードの役割の違い、チームのシステムなどが影響を与えるため、同じEFF値でもプレイヤーの実際の価値は異なることがあります。

EFFのメリット・デメリット

EFF(Efficiency Rating)は、選手の総合的なパフォーマンスを評価するための指標ですが、いくつかのメリットとデメリットがあります。これにより、選手の効率的なプレイを理解する手助けとなりますが、注意点も存在します。

メリット

  • 包括的評価: 得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックを考慮
  • 計算の簡単さ: 単純な計算で総合パフォーマンスを評価可能

デメリット

  • 出場時間の考慮不足: 出場時間が異なる選手の比較が難しい
  • 詳細な評価の欠如: 個々のプレイの価値や状況を反映しない
  • ポジションの違いを無視: 異なるポジションの選手を直接比較しづらい

EFFに代わる指標としてPER(プレイヤー・エフィシエンシー・レーティング、Player Efficiency Rating)がありますが、これはより複雑な計算式を用いて選手の効率性を評価するものです。PERについても興味がある方は調べてみると良いでしょう。

◆参考記事

バスケのEFFと計算方法は? #平均値や良い選手の目安も解説
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バスケットボールには選手のパフォーマンスを評価するためのさまざまな指標がありますが、その中でもEFF(エフィシエンシー、Efficiency)は非常に重要なものの一つです。 バスケの重要スタッツ「EFF」とは? バスケットボールのスタッツ「
https://b-fan.jp/eff/

特定の選手のEFFを調べる方法

八村塁選手など気になる選手のEFFを調べるには、NBA公式スタッツも良いですが、アメリカの統計サイト「PRO BALLERS」が、オリンピックやW杯の成績まで幅広くまとまっているのでおすすめです。

PRO BALLERS

八村塁選手のEFF

「PRO BALLERS」では、シュート成功数やアシスト数などの一般的なスタッツとともに、選手を測る目安としてEFFも掲載されています。

画像は八村選手のEFF情報ですが、ゴンザガ大時代にまでも遡ってチェックできるので、過去から現在までの八村選手の成長具合を見ることも可能。

その他にも、国際試合のスタッツが見れたり、日本人選手も掲載されていたりと、非常に興味深いサイトなので、ぜひ一度チェックしてみてください。

PRO BALLERS

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