バスケットボールのスタッツにはさまざまな見方がありますが、その中でもEFF(エフィシエンシー)は、選手の「どれだけ効率よく試合に貢献したか」をざっくり把握しやすい指標です。
まずは意味と計算式を押さえると、試合や選手の見え方がかなり変わります。
バスケの重要スタッツ「EFF」とは?

EFFは、選手の総合的な貢献度を表す指標です。得点だけでなく、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックなどのプラス面と、ターンオーバーやミスショットなどのマイナス面をまとめて見ます。
NBAやBリーグの公式サイトでは「貢献度」と表記されることもあり、試合でどれだけ結果を残したかを確認する目安として使われています。
なお、EFFはアナリティクスで広く使われるスタッツのひとつで、単純な数字の比較に便利です。一方で、出場時間や役割の違いはそのままでは反映されません。

試合にどれだけ効率よく貢献したかを見る指標だよ
EFFの計算方法
EFFは、次の式で求めます。
EFF = (得点 + アシスト + ブロック + スティール + 被ファウル + リバウンド)
- (ターンオーバー + 被ブロック + ファウル)
- (2P試投数 - 2P成功数)
- (3P試投数 - 3P成功数)
- (FT試投数 - FT成功数)
簡単に言うと、「良い働き」から「ミスや失点につながる要素」を引いた数です。
たとえば、1試合で得点25、リバウンド10、アシスト5、スティール2、ブロック1、ターンオーバー3、シュートミスが多めという内容なら、EFFはそれらをまとめて計算し、試合全体での貢献度を数字で示します。
ポイントは、EFFが高い選手ほど「たくさん点を取る選手」とは限らないことです。リバウンドや守備で目立つ選手も高くなります。
EFFの平均値と目安
EFFの基準はリーグやシーズン、ポジションで変わりますが、目安としては次のように考えると見やすいです。
- 10〜15:平均的
- 15〜20:良い選手
- 20以上:かなり優秀
NBAの上位選手はシーズン平均で20を超えることも多く、MVP級になると25以上がひとつの目安になります。たとえば近年の上位選手は、得点だけでなく、リバウンドやアシストでも数字を残して高いEFFにつながっています。
ただし、同じ数値でも役割の違いは大きいです。ガード、ウイング、ビッグマンでは求められる仕事が違うため、EFFだけで完全に序列を決めるのはおすすめできません。
EFFを見るときの注意点
EFFは便利ですが、万能ではありません。見るときは次の点を意識すると、数字に振り回されにくくなります。
- 出場時間を見ないと不公平になりやすい:短時間で高EFFでも、長く出たときに同じとは限りません。
- 役割の違いが反映されにくい:守備重視の選手やつなぎ役は、数字に出にくい働きがあります。
- 試合状況を反映しない:接戦終盤の1本と大差時の1本は、価値が同じとは言い切れません。
つまり、EFFは「見るきっかけ」として優秀ですが、プレー内容やチームへの影響まで知りたいなら、映像や他の指標とセットで見るのが基本です。
EFFのメリット・デメリット
メリット
- 得点以外の貢献もまとめて見られる
- 計算がわかりやすく、比較しやすい
- 試合ごとの調子を追いやすい
デメリット
- 出場時間の差を補正しにくい
- 守備の細かい価値は拾いきれない
- ポジションや役割の違いを完全には反映しない
PERのような別指標もありますが、まずはEFFで「どんな貢献が数字に出るのか」をつかむと理解しやすくなります。
特定の選手のEFFを調べる方法
気になる選手のEFFを調べるなら、NBA公式スタッツや各種データサイトが便利です。日本人選手の海外キャリアや国際大会まで追いたい場合は、選手ページがまとまっているサイトを見ると比較しやすくなります。
たとえば、八村塁選手のようにプロキャリアが長い選手は、シーズンごとの推移を見ることで成長や役割の変化も見えてきます。
EFFは単独で断定する指標ではありませんが、試合を数字で整理したいときにはかなり使いやすいスタッツです。
参考までに、似た考え方の指標としてPERもあります。より細かく選手を見たいときは、EFFと合わせて確認すると理解が深まります。




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