バスケットボール界におけるジェームス・ハーデンの存在は、常に「既存の枠を壊す」ことにある。
そんな彼の独創的なプレースタイルを反映したシグネチャーシューズ「Adidas Harden Vol. 9」がついに登場。
この最新モデルは、パフォーマンスと未来的なデザインを融合し、バスケットシューズの新境地を切り開く。
Harden Vol. 9のデザイン・性能
既成概念に縛られないプレースタイルと圧倒的な存在感で知られるジェームス・ハーデン。
そんな彼のアイデンティティを凝縮した最新シグネチャーシューズ「Harden Vol. 9」がついにデビュー。
デザイン、性能、そして履き心地。すべての面で新たなスタンダードを打ち立てる一足を、詳細にご紹介します。
デザイン:未来志向の美学
Harden Vol. 9は、全体的にミニマルながらも、抽象的なカーブが描かれたThree Stripes(スリーストライプス)のモチーフが特徴的。透け感のあるメッシュ素材のベースと重なり合うシェル構造が、見た目の軽快さと堅牢性を兼ね備え、ジェームス・ハーデンが追求する「斬新さ」を象徴している。
さらに、ミッドソールにはLightboostとLightstrikeテクノロジーを採用。これにより、足下に心地よい反発性を提供し、長時間のプレーでも足への負担を軽減する仕組みだ。
シューズ全体が軽量化され、特にヒールエリアでは「Vol. 8」から進化した軽快さを実感できる。
機能性:プレーを支えるディテール
実戦向けに練り上げられたディテールも目を引くポイント。ソールは従来モデルから引き継がれた「デュアルゾーン」トラクションパターンを採用し、ラテラルムーブメントやクイックストップにも優れた対応力を発揮する。特に室内コートでその性能が最大限に発揮される仕様だ。一方、屋外プレーを主とするプレイヤーには耐久性に若干の課題が残るものの、総合的なグリップ力は信頼できる。
また、トーションバー(捻り剛性を補強するパーツ)は足全体を安定させるだけでなく、プレーヤーの動きを次の一歩へと自然につなげる「推進力」の役割も果たしている。この技術は、爆発的な加速が必要とされるガードプレイヤーには特に適している。
ハーデンは、自身のシューズラインについて「NBAの中で最高」と公言して憚らない。その自信の背景には、アディダスとの信頼関係と、彼自身の独自のスタイルがある。2015年にアディダスと13年2億ドルの契約を交わして以来、ハーデンとブランドは一体となって進化を続けてきた。
Harden Vol. 9のリリース情報と注目のカラーラインナップ
ハーデンのシューズラインの伝統とも言える派手なカラーパターンは、今回も健在。
初期6色のラインナップが以下の日程で順次リリースされる予定だ。(日付はアメリカでの発売日となっています。)
発売日(米国内)
- 12月26日:「Year of the Snake」(パープル&ブラック/中国限定)
- 1月25日:「Cyber Metallic」(シルバー&ブラック)
- 2月22日:「Pearlized」(ホワイト&ブラック)
- 3月15日:「Metamorphosis」(グリーン&ブラック)
- 4月5日:「Hell Cat」(ブラック&レッド)
- 5月10日:「Ice Metallic」(ブルー&シルバー)
日付はアメリカでの発売日で、日本での発売日は数日送れるようです。それと「Cyber Metallic」はアディダスアプリのみで先行発売されるので要注意です!
販売情報
定価は160ドル。円換算すると20,900円での発売。
日本国内においては「Cyber Metallic」が、 01月27日 月曜日 午前 10:00からアディダス公式アプリにて限定発売されます。
(詳細はアプリのダウンロードはアディダス公式ページでご確認ください。)
その他のカラーの発売は?
ハーデン ボリューム9は以下の通販サイトでの取扱いを確認しました。
中国限定の「Year of the Snake」を手に入れるには?
中国限定の「Year of the Snake」(パープル&ブラック)は日本国内では正規流通していません。
どうしても購入したい場合は、メルカリやスニダンで出品されるのを待つのが良いでしょう。
バッシュ切断系YouTuber Foot Doctor Zachによるハーデン9の評価
以下は、バスケットシューズレビューで人気のYouTuber「Foot Doctor Zach」氏の英語動画レビューを元に、日本語で要約したものです。彼の細かな分析と独自の切断テストによる評価が光るHarden Vol. 9のレビューをお楽しみください。
デザインと構造
Harden Vol. 9のアッパー部分には、かかとから前足部にかけて伸びるアーチ状の「チューブ状パネル」が採用されており、内部には密度の高いフォームパディングが詰まっています。この構造により、側面の安定性と足の全体的なロックダウン性能が向上しています。履き始めには多少の「慣らし期間」が必要で、数日間のブレイクイン(馴染ませる作業)が推奨されます。
また、独特の「スリッパ型の3ピースシュータン」設計により、足全体を包み込むグローブのようなフィット感を提供。足首やアキレス腱部分には十分なパディングが施されており、抜群のホールド性能を発揮します。
通気性と耐久性
驚くべきは、厚いパディングを採用しながらも通気性が良い点。独自の「通気ポート」構造により、熱のこもりが抑えられ、快適なプレーをサポートします。さらに、アッパーの耐久性は高く、激しいプレーにも長期間耐える設計となっています。ただし、アウトソール(靴底)のゴムは薄く、屋外コートでの使用では耐久性に課題がある可能性があります。
クッション性能とプレー感
Zach氏が特に注目したのは、ミッドソールに採用された「Lightboost」技術。以前のモデルよりも反発力が向上し、非常に弾むような履き心地を提供します。彼のバウンステストでは、後足部で47cm、前足部で45cmという驚異的な結果を記録。このクッション性能は、連続的なジャンプや速い動きで真価を発揮します。
グリップと安定性
アウトソールには、前作「Harden Vol. 8」から引き継がれたラジアルパターンが採用されています。これにより、急なストップや方向転換でのグリップ力が向上。特にインドアコートでは安定したパフォーマンスを発揮しますが、埃の多い環境では若干の拭き取りが必要とのこと。
総合評価
Zach氏は、Harden Vol. 9を「最も敏捷性のある“重量級”シューズ」と評価。ボリューム感のある外観に反して、履いてみると軽快な動きを可能にする設計に驚かされたとのことです。一方で、軽量化を求めるプレーヤーや屋外コートを主に利用するプレーヤーには、改善の余地があると述べています。
◆総評
「Harden Vol. 9は、室内でプレーする選手に最適の一足。特に足をしっかりサポートしてくれるため、動きやすさと安定性を求めるプレーヤーにおすすめ。ただし、ブレイクインが必要な点と、屋外での耐久性に課題がある点には注意が必要です。」
Zach氏が期待を込めたアディダスのさらなる進化、そしてHarden Vol. 9のパフォーマンスをぜひ体感してみてください!
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