バスケで重要な「アシスト」。それはただのパスではなく、チームメイトの得点を引き出す華麗なプレーです。
ピック&ロールや速攻、ノールックパスなど、アシストには様々な種類があり、そのすべてが試合の流れを左右します。
けど、こんな疑問はありませんか?
- アシストって具体的にどんなプレーがカウントされるの?
- ドリブルを挟んだ場合でもアシストになるの?
- 自分でもアシストが上手くなる練習方法はあるの?
これらの疑問を一つずつわかりやすく解説します!
バスケのアシストの定義が分かれば、アシストが上手な選手、例えば河村勇輝選手の応援も一段と楽しくなりそうですね!
ぜひこのページでアシストについて詳しくなってください♪
バスケの「アシスト」って何?
バスケットボールでいう「アシスト」は、得点に繋がるパスをした選手に与えられるスタッツ(記録)のことです。
例えば、チームメイトにパスを出し、そのパスを受け取った選手がすぐにシュートを決めた場合、そのパスを出した選手に「アシスト」が記録されます。
NBAや国際大会でも非常に重視されるスタッツで、選手の「チームプレー力」を測る重要な指標です。
アシストの定義と数え方のポイント
アシストの基準はリーグや大会によって若干異なりますが、どちらも得点に直結するパスを評価する点で共通しています。ここではFIBAとNBAそれぞれの基準を比較して解説します。
🌏 FIBAルールにおけるアシスト
- 得点に直接繋がるパス:アシスト(AS)は、チームメイトの得点に直接的に繋がるパスを指します。例えば、ペイントエリア内での得点や、受け手がドリブルなしでシュートを決めた場合などが該当します。
- フリースローにも記録:パスを受け取った選手がシュートモーション中にファウルされ、フリースローで得点した場合も、1本でも成功すればアシストが記録されます。
- 記録条件の明確化:アシストは、得点の距離や難易度に関係なく、最後にパスを出した選手にのみ記録されます。2つ前のパスや間接的なプレーは対象外です。
- スコアラーの判断:プレーの状況を総合的に判断し、得点に明確な影響を与えたパスにアシストが記録されます。ドリブル回数やディフェンスの状況などが考慮されます。
アシストを記録する具体例
- ペイントエリア内:ペイントエリアにいる選手がその場で得点した場合は必ずアシストが記録されます。
- ノードリブリング:受け手がドリブルをせずにシュートを決めた場合。
- ディフェンスをかわす必要がない場合:複数回ドリブルをした場合でも、ディフェンスをかわさずに得点できた時。
- ドライブ中のアシスト:パスを受けた選手がすぐにバスケットへドライブし、ディフェンスのバランスを崩した上で得点した場合。
アシストが記録されないケース
- バックコートからの最後のパスで得点が決まった場合(ファストブレイクの例)。
- パスがはじかれ、予定外の選手がボールを受け取って得点した場合。
🇺 NBAルールにおけるアシスト
- 得点直結のパス:受け手の選手が、ドリブル回数を最小限に抑えスムーズに得点した場合にアシストが記録されます。
- タイミングの厳密さ:パスがディフェンスを崩す直接的な要因であることが求められます。
- 公式スコアラーの判断:NBAではルールが厳密であり、スコアラーがプレーの意図と効果を詳細に分析し記録を決定します。
違いのポイント
- FIBAではプレー全体の文脈を考慮する柔軟性がある一方、NBAは得点との因果関係を厳密に重視します。
- FIBAのアシストはドリブル回数が多くてもカウントされる場合があり、NBAではドリブル回数が制限されることが一般的です。
アシストの定義に関する参考資料(ルールブック等)
ここでは、FIBAルールブックの紹介とアシストに関する記述を引用します。
より厳密なアシストの定義を知りたい方は以下を参照してください。
FIBAルール
引用元:JBA発行のスタッツマニュアル
5.1 基本規定
• アシスト(AS)とは、チームメイトの得点に直接的に繋がるパスのことを言う。• フロントコート内でのファストブレイクシチュエーションのパスでも同様にアシストを記録する。
• 得点とは、フリースローによる得点も含まれる。パスをもらいシュートモーション中であったプレーヤーがファウルされたとき、1 本でもフリースローが決まれば FGM と同じようにアシストを記録する。
• その上で、以下のルールが適用される。
• プレーヤーが得点したとき、1 つのアシストしか記録することはできない。
• たとえ 2 つ前のパスがプレーのきっかけを作っていたとしても、シュートの前の最後のパスしかアシストを記録することはできない。
• アシストを記録する際、得点の距離、種類、難易度は関係ない。
5.2 アシストを記録するケース
• 次の場合、アシストを記録する。• ペイントエリア内にいるプレーヤーへのパスで、そのプレーヤーがペイントエリアの中から得点した場合は、必ずアシストを記録する。(Inside the paint/インサイドザペイント)
• ペイントエリア外のプレーヤーへのパスで、そのプレーヤーが一度もドリブルをせず得点した場合は、必ずアシストを記録する。(No dribbling/ノードリブリング)
• ペイントエリア外のプレーヤーへのパスで、そのプレーヤーが 1 回または複数回ドリブルして得点した場合でも、そのプレーヤーがディフェンスをかわす必要がなければアシストを記録する。(No need to beat the
defense/ノーニードトゥービートザディフェンス)• ペイントエリア外のプレーヤーへのパスで、ディフェンスがシューターの目の前に正対し、バスケットとの間に位置する 1on1 の状況で、プレーヤーが 1 回または複数回ドリブルして得点した場合でも、ディフェンスをかわす必要がなければアシストを記録する。ヘルプサイドのディフェンスは気にしなくて良い。
• オフェンスプレーヤーが 1on1 の状況でドライブをした場合、下記 2 点を満たせば、アシストを記録する。
― パスをもらって即座にバスケットに向かってドライブし、かつ
― ディフェンスがバランスを崩している。5.3 アシストを記録しないケース
• ファストブレイクシチュエーションでプレーヤーが得点前に受け取った最後のパスがバックコートであった場合、アシストは記録しない。• パスがはじかれ、最初に予定していたプレーヤーを違うプレーヤーがボールを受け取った場合は、アシストは記録しない。
NBAルール
NBA公式ルールブックには明確なアシストの定義が記載されていませんので、米Wikipediaの「Assist (basketball)」の項を和訳しました。
バスケットボールでは、フィールドゴールによる得点に直接つながる形でチームメイトにボールをパスした選手は、バスケットで「アシスト」したとみなされ、アシストは守備側のゴールテンディングによってバスケットが認められた場合にも記録されます。
パスを出した選手にアシストが与えられるかどうかの判断には、ある程度の判断が関わってくる。パスを受けた選手が短い距離をドリブルした後にゴールを決めた場合でも、パスを出した選手にアシストが与えられる。しかし、アシストの本来の定義にはそのような状況は含まれていなかったため、時代を超えたアシスト統計の比較は複雑な問題である。
アシストとしてカウントされるのは得点直前のパスのみであるため、フィールドゴール 1 つにつき 1 つのアシストしか記録できません (アイス ホッケーなどの他のスポーツとは異なります)。シューティング ファウルとフリースローによる得点につながるパスはNBAではアシストとしてカウントされませんが、FIBA の試合ではカウントされます (少なくとも 1 回のフリースローが行われたフリースローのセットごとに 1 つのアシストのみが与えられます)。
まとめ
バスケットボールで「アシスト」は、試合の流れを作り出す重要なプレーです。単なるパスではなく、チームの連携や得点への直接的な影響を評価する指標として記録されます。FIBAやNBAでの基準の違いを理解することで、選手のプレーをより深く楽しめます。アシストの技術を学び、上達すれば、自分のプレーだけでなく、チーム全体を成長させる力にもなります。次の試合観戦やプレーで、ぜひアシストに注目してみてください!
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