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バスケの「ガード」というポジション名はいつ頃誰が付けたのか調べてみた

1901-1902シーズンのブラウン大学バスケチーム 記事
1901-1902シーズンのブラウン大学の写真(出典:Wikimedia commons)

バスケットボールの試合でよく聞く「ポイントガード」や「シューティングガード」というポジション名。
しかし、「ガード(Guard)」という言葉は「守る」という意味を持つにもかかわらず、ポイントガードはチームの司令塔として攻撃を組み立てる役割を担っています。
では、この「ガード」という名称はいつ、どのように生まれたのでしょうか? 本記事では、バスケットボールの歴史を振り返りながら、その由来を探ります。

バスケの「ガード」というポジション名はいつ誰が付けた?

本記事は、バスケットボールの「ガード」ポジション名の由来について、歴史的背景や戦術の変遷をもとに解説しました。情報ソースとして、Under ArmourThe Lab breakthroughbasketballなどの記事を参考にしています。ガードという名称の変遷を知ることで、バスケットボールの奥深さをより楽しんでいただければ幸いです。

1. バスケットボール創成期とポジションのなかった時代

バスケットボールは1891年にジェームズ・ネイスミス博士によって考案されました。当初のルールには、現在のようなポジションの概念は存在せず、選手たちは自由に動きながらプレーしていました。

しかし、試合が発展するにつれ、選手たちは自然と異なる役割を持ち始めました。1900年頃には、サッカーのフォーメーションを参考にした「レフトフォワード」「センター」「ライトバック」といった配置が登場。特に、自陣のゴール付近を守る選手が「ガード」と呼ばれ始めました。

◆参考記事

バスケットボールの起源からオリンピック正式種目採用まで
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1891年、マサチューセッツ州スプリングフィールドでカナダ出身のジェームズ・ネイスミス博士(アスリート・神学者・YMCAスプリングフィールド高校の体育教師)により発明されたバスケットボールは、スプリングフィールド・カレッジの体育授業で生まれ…
https://b-fan.jp/the-origin-of-basketball/

2. 「ガード」の初期の役割とは?

当時の「ガード」は、基本的にディフェンスを担当するポジションでした。選手の動き方によって、「ランニングガード」と「ステイショナリーガード」の2つのタイプが存在していました。

  • ランニングガード – コートを駆け上がりながらボールを運び、味方にパスを供給する(現代のポイントガードに近い)。
  • ステイショナリーガード – ロングシュートを狙いながらディフェンスを担当する(現代のシューティングガードに近い)。

この時期の「ガード」は、どちらもディフェンス重視のポジションでした。しかし、1950年代に入ると、戦術の進化とともにガードの役割が大きく変わり始めます。

3. 攻撃の起点としてのガードの誕生

1950年代、ピート・ニューウェルというコーチが「トランジション(攻守の切り替え)」に着目し、ガードにオフェンスの役割を持たせる戦術を導入しました。これにより、ガードはディフェンスだけでなく、オフェンスの起点として機能するようになったのです。

1970年代には、ガードの役割がより専門化され、「ポイントガード」と「シューティングガード」という名称が一般的になりました。

  • ポイントガード – ゲームの流れをコントロールし、オフェンスの組み立てを担う。
  • シューティングガード – 外からのシュートを得意とし、得点を重視する。

それでも「ガード」という名称が残ったのは、攻撃を組み立てながらも「守る」意識が必要とされたためです。

4. 「ガード」の語源 – 他のスポーツとの関連

「ガード」という名称が定着した背景には、他のスポーツの影響も考えられます。アメリカンフットボールには「セーフティ」という守備的なポジションがあり、これは相手の大きなプレーを防ぐ役割を持っています。バスケットボールでも、ガードは相手の速攻を防ぐ役割を担っていたため、類似した名称が使われた可能性があります。

5. 現代のバスケットボールとガードの進化

近年では、「コンボガード」や「ポイントフォワード」・「ポイントセンター」といった新しい概念も生まれ、ポジションの境界が曖昧になってきています。それでも、「ガード」という名称は依然として残り、バスケットボールの戦術において重要な役割を担っています。

6. ガードポジションの命名の変遷

1940年代のバスケットボール

1940年代に行われたと見られるバスケットボールの試合の様子(出典:wikimedia commons)

バスケットボールの歴史の中で、「ガード」というポジションの呼び方や役割は進化し続けてきました。以下の表に、時代ごとのガードの変遷をまとめました。

期間 用語 主な特徴/責任
1900年頃 ガード (一般的) 主に守備的な役割を担い、自陣のゴール付近でプレー。
1920年代 ランニングガード ボールをコートに運び、パスを出したり、バスケットへ攻め込む(現代のポイントガードに近い)。
1920年代 ステイショナリーガード ロングシュートを打ち、ディフェンスに重点を置く(現代のシューティングガードに近い)。
1950年代 レフトガード (LG)、ライトガード (RG) 主にプレーするコートのサイドに基づいた名称。
1970年代 ポイントガード、シューティングガード(確立) ポイントガードはオフェンスの司令塔、シューティングガードはアウトサイドシュートの役割を担う。
1980年代 コンボガード ポイントガードとシューティングガードの両方の役割をこなせる選手。

 


まとめ

「ガード」という名称がいつ、誰によって正式に定められたのかは明確ではありません。しかし、バスケットボールの歴史の中で、選手の役割が自然に分化し、守備的なポジションだった「ガード」が徐々に攻撃の起点となる役割へと変遷していきました。戦術の進化やコーチの工夫を経て、現在の「ポイントガード」や「シューティングガード」といった専門的な名称が定着しました。この変化の過程こそが、バスケットボールというスポーツの歴史の奥深さを示しています。

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