バスケットボールにおける背番号は、単なる識別符号以上の意味を持つことが多く、プレイヤーやファンにとって特別なシンボルとなっています。ここでは、バスケットボールの背番号に秘められた歴史とストーリーを深掘りし、その魅力を解き明かしていきます。
また、日本代表やNBAのスター選手の背番号の由来も紹介いたします。
ぜひお楽しみください。
【はじめに】バスケの背番号の歴史
バスケットボールにおける背番号の歴史は、チームスポーツの中でも特に興味深い進化を遂げています。最初の背番号は、選手を識別しやすくするために導入されましたが、今日では選手のアイデンティティやブランドの一部と見なされています。
背番号導入の初期
- 1920年代:この時代のバスケットボールの試合では背番号は使用されていませんでした。選手の識別は観客や審判にとって難しく、選手が交代する際の混乱を招いていました。
- 1930年代:初めての背番号が導入されたのは1930年代に入ってからです。これは選手を容易に識別するためのもので、特にラジオ放送でのスポーツ報道の際に実況アナウンサーが選手を正確に指名できるようにするためでした。
- 1946年:NBA(当時はBAA)の創設とともに、背番号は公式なルールの一部として確立されました。
かつては0から3番までの背番号はルールで禁止されていた
かつてFIBAルールが適用される国際試合や日本の部活では0~3番は使えなかった。
その理由は、主に審判がファウルや得点を示す際に使用する手信号と混同を避けるためです。
たとえば、審判が1点を示すために1本の指を立てる場合、それが遠くから見て背番号1の選手に関連する指示と間違えられる可能性があります。
同様に、2点や3点を示す手信号も、背番号2や3の選手と混同されやすかったです。これにより、試合の進行に混乱を招く恐れがあったため、これらの数字が選手のユニフォーム背番号に使われることは避けられていたのです。
「キャプテンナンバー4」の由来
ここまでの歴史的背景により、利用可能な最小の番号である「4」がキャプテン用の番号として選ばれることが多くなりました。
現在では背番号の自由化によって、背番号に0から3まで使えるようになりましたが、それでも伝統的に「背番号4」がバスケのキャプテンナンバーとして定着しているのです。
背番号によるイメージ
キャプテンの背番号4のように、役割やポジションによる伝統的なイメージが強い番号を紹介します。
背番号5番
キャプテンの4に次ぐ番号のため、かつての学生バスケではチームの副キャプテンが背番号を付けることが多く、今でもその名残を受け継ぐチームも多く存在します。
背番号6番
伝統時にバスケの花形ポジションであるシューティングガードが付けることが多い番号です。
背番号7番
チームのスモールフォワードやエース選手のイメージです。
背番号8番
チームのパワーフォワード的な選手が付けることが多いです。
または、NBAのレジェンド選手コービー・ブライアントの番号でもあるので、コービーのような点取り屋にあこがれている場合もあるでしょう。
背番号9番以降
顧問の方針などで上手い順番に番号を付けていく場合、9番以降はベンチの選手になる事が多いです。
ただ、NBAレジェンド選手のマイケル・ジョーダンのオリンピックの時の番号が9番であったり、漫画のスラムダンクの桜木花道が10番だったり、特定の意味を持つ場合もあるでしょう。
プレイヤーは自分の番号をどのように選ぶか
バスケットボール選手が自分の背番号を選ぶプロセスや由来は、個々の選手にとって非常に個人的かつ感情的な選択であり、多くの要因に基づいています。
以下は選手が背番号を選ぶ際の一般的な動機や方法です。
個人的な意味
多くの選手は、特定の数字が持つ個人的な意味や思い出に基づいて番号を選びます。
これには、誕生日、幸運の数字、あるいは特別な日(例えば、親や兄弟の誕生日など)にちなんだ数字を選ぶことが含まれます。
八村塁選手が、代表選で背番号8番をつけるのは有名ですよね。
(レイカーズでは8番が永久欠番のため28番を着用。)
尊敬する選手からの由来
選手はしばしば、彼らが尊敬し、影響を受けた選手が着用していた番号を選びます。
例えば、マイケル・ジョーダンの「23番」やステフィン・カリーの「30番」は、世界中の多くの若い選手が選ぶ番号として非常に人気があります。
富永啓生選手は憧れの選手であるカリーの30番を付けていることで有名です。
継続性
中学校、高校、大学など、選手が成長してきた段階で着用していた番号をプロになっても継続して使用するケースがあります。
この継続性も選手にとっての一貫性と自己アイデンティティの表現です。
利用可能な番号
時には、選手が希望する番号が既に他の選手によって取られている場合や、チームやリーグによる永久欠番の制限がある場合、選手は利用可能な中から選択する必要があります。
選手にとって背番号は、単なる識別のためのものではなく、彼らのバスケットボールキャリアと個性を象徴する重要な部分です。それぞれの番号には、その選手の物語が込められています。
有名選手の背番号の理由・由来
ここでは日本代表やBリーグの有名選手の背番号の理由や由来をまとめました。
日本代表選手の背番号の理由
背番号 | 選手名 | 由来 |
---|---|---|
2 | 富樫勇樹 | 0が永久欠番だったから ( |
5 | 河村勇輝 | 大学時の背番号 (東海大時代のアンケートには理由なしと回答) |
12 | 渡邊雄太 | 大学時代からの番号 (本人のXより。特に12番にこだわりがるというワケではないようです。) |
24 | ジョシュ・ホーキンソン | 幼少期からの番号・妻が大学時代に付けていた番号・「鷹=画数24」だから |
30 | 富永啓生 | ステフィン・カリー |
最後に
バスケットボールにおける背番号は、単なる選手の識別以上の意味を持っています。それは選手個人のアイデンティティ、キャリアを通じての一貫性、そして時には選手が尊敬する偉大な先輩への敬意を表すためのシンボルです。この記事では、背番号が選ばれるさまざまな理由を探り、その選択が選手にとってどのような意味を持つのかを詳しく解説しました。
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