バスケットボールのターンオーバーとは?初心者にも分かりやすく解説! | B.FAN
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バスケットボールのターンオーバーとは?初心者にも分かりやすく解説!

バスケのターンオーバーとは? 用語解説

バスケットボールの試合を観戦していると、「ターンオーバー(turnover)」という言葉を耳にすることがよくあります。この記事では、バスケ初心者や観戦を楽しみたい方々に向けて、ターンオーバーの基本から応用までを分かりやすく解説します。

バスケのターンオーバーとは?一言で言うと?

バスケットボールにおけるターンオーバーとは、攻撃中のチームがボールの所有権を失うことを指します。

具体的には、相手チームにボールを渡してしまうミスや以下のバイオレーションが該当します。

ターンオーバーの種類

これらはNBAおよびFIBAのルールブックに基づくターンオーバーの種類です​​。

  1. パスミス (Bad Pass): パスが意図した味方に届かず、相手に奪われる場合。
  2. ドリブルミス (Dribble Lost): ドリブル中にボールを失う場合。
  3. トラベリング (Traveling): ボールを保持して3歩以上歩いた場合。
  4. オフェンスファウル (Offensive Foul): 攻撃中に犯したファウルでボールを失う場合。
  5. アウトオブバウンズ (Out-of-Bounds): ボールがコート外に出た際に、最後に触れたのが攻撃チームの選手だった場合。
  6. ダブルドリブル (Double Dribble): ドリブルを一度止めた後に再びドリブルを始める違反。
  7. ショットクロックバイオレーション (Shot Clock Violation): ショットクロックが0になる前にシュートを打てなかった場合。
  8. バックコートバイオレーション (Backcourt Violation): フロントコートからバックコートにボールを戻す違反。
  9. キャリー (Carrying)(オーバードリブル): ドリブル中に手のひらがボールの下に入る違反。
  10. ファンブル (Fumbling): ボールを扱う際に誤ってコントロールを失う場合。
  11. 5秒ルール違反 (5-Second Violation): インバウンドで5秒以内にボールをスローインできなかった場合。
  12. 8秒ルール違反 (8-Second Violation): バックコートからフロントコートに8秒以内にボールを進められなかった場合。
  13. 3秒ルール違反 (3-Second Violation): 攻撃側のプレイヤーがペイントエリア内に3秒以上留まる違反。

ターンオーバーの数え方

ターンオーバーは試合の統計データ(スタッツ)として記録され、試合の分析や選手の評価において重要な指標となります。具体的には、前項で羅列したファウルとバイオレーションによってボールが相手チームに渡った瞬間に記録されます。

誰のスタッツにターンオーバーが加算される?

ターンオーバーは、そのミスや違反を犯した特定のプレイヤーに対して記録されます。例えば、パスミスをした場合はそのパスを出した選手、ドリブルミスをした場合はドリブルをしていた選手、トラベリングをした場合はその選手のターンオーバーとして記録されます。審判や公式スコアラーが試合中にこれらの状況を監視し、ターンオーバーを記録します。試合後、このデータはチームや選手のパフォーマンス評価に利用されます。

これもターンオーバー?

「この場合もターンオーバーに該当するの?」という疑問に対してシチュエーションごとに説明いたします。

スティールされた場合

スティールをされた場合、そのターンオーバーはボールを保持していた選手(ハンドラー)に記録されます。

トラベリングした場合

トラベリングもターンオーバーの一種です。規定のステップ数を超えて歩くと相手ボールになります。

チャージングをした場合

チャージングもターンオーバーにカウントされます。

ヘルドボールがターンオーバーとして記録される場合

ヘルドボール(Held Ball)は、両チームの選手が同時にボールを保持し続けた際に発生します。ヘルドボールの後に審判がジャンプボールのシグナルを行い、次の所定の交互のポゼッション矢印(Alternating Possession Arrow)に基づいて、どちらのチームがボールの所有権を持つかを決定します。

ヘルドボールがターンオーバーとして記録される場合は、次のような状況です。

  • 交互ポゼッションルール: ヘルドボールの発生後、交互ポゼッションの矢印が相手チームの方向を指している場合、ボールは相手チームに渡ります。この場合、ヘルドボールを引き起こしたチームにはターンオーバーが記録されます。
  • ジャンプボールの状況: 特定の状況下では、審判がジャンプボールを指示することがあります。ジャンプボールの結果、相手チームがボールを取得した場合も、ヘルドボールを引き起こしたチームにはターンオーバーが記録されます。

これにより、ヘルドボールがターンオーバーとして記録されるかどうかは、交互ポゼッションの矢印やジャンプボールの結果に依存します。

ターンオーバーの平均はどのくらい?

NBAにおけるポジション別の平均ターンオーバー数は以下の通りです。

  • ポイントガード(PG): ポイントガードは、試合中にボールを多く扱うため、ターンオーバーのリスクが高くなります。平均的には、ポイントガードのターンオーバー数は1試合あたり約2.5~3.5回です。
  • シューティングガード(SG): シューティングガードも比較的多くボールを扱いますが、ポイントガードよりは少ない傾向があります。シューティングガードのターンオーバー数は、1試合あたり約2.0~2.5回です。
  • スモールフォワード(SF): スモールフォワードはオールラウンドな役割を果たすことが多く、ターンオーバー数もそれに比例します。平均的には、1試合あたり約2.0~2.5回です。
  • パワーフォワード(PF): パワーフォワードのターンオーバー数は、1試合あたり約1.5~2.0回です。ボールを扱う頻度が他のポジションより低い傾向があります。
  • センター(C): センターは主にペイントエリア内でのプレイが中心となり、ボールを扱う機会が限られるため、ターンオーバー数は比較的少ないです。平均的には、1試合あたり約1.2回です。
ターンオーバー平均はBリーグもほとんど同じ水準です。

チームのターンオーバー平均

2023-2024シーズンのNBAにおける試合あたりの平均ターンオーバー数は、各チームの統計によるとおおよそ13.5〜14.0回です。

ターンオーバーを減らすための工夫と練習方法

バスケのターンオーバーを減らすためには、個人スキルを磨くこと以外にも、チーム内でのコミュニケーションを高めることやシンプルなプレイを心掛けるなど広い範囲の対策が考えられます。

基本的な個人スキルの向上

  1. パスの正確さを高める
  2. ドリブルスキルの向上
  3. プレッシャー下での判断力を鍛える

チーム全体で取り組めること

ターンオーバーは個人の責任だけではありません。
チームメイトや指導者、データ分析からも防ぐことは可能です。

コミュニケーションを強化する

チームメイトとのコミュニケーションを大切にし、練習中から声を掛け合う習慣をつけます。パスのタイミングやカットインのタイミングを共有することで、ミスを減らします。
(例:ハンドラーの後ろにいる選手が死角にいる相手ディフェンスの状況を教えてあげることで、スティールを減らすなど。)

簡単なプレイを心がける

リスクの高いプレイよりも、シンプルで確実なプレイを練習します。短い距離のパスや、安全なドリブルルートを選択することを心がけます。
工夫: 自分のスキルレベルに合ったプレイを選択し、無理をしないことが大切です。

ターンオーバーの原因を分析する

練習や試合の映像を見返し、どのような状況でターンオーバーが発生したのかを分析します。原因を特定し、それを克服するための練習を計画します。
工夫: 自分だけでなくチーム全体で振り返りを行い、共通の課題として取り組むことが重要です。

メンタルの強化

ターンオーバーを恐れずに積極的にプレイするメンタルを養います。
ミスをした場合は、すぐに次のプレイに集中するように意識して、流れが相手チームに傾くのを阻止しましょう。

バスケのターンオーバーに関するよくある質問と答え

ターンオーバーとは、バスケットボールの試合中にボールを相手チームに渡してしまうミスのことです。このガイドでは、ターンオーバーに関するよくある質問に答え、ミスを減らす方法を紹介します。

Q:ターンオーバーとは何ですか?

A:ターンオーバーは、バスケットボールでボールを保持しているチームが、ミスやルール違反によって相手チームにボールを渡してしまう状況を指します。例えば、パスミスやトラベリングなどがあります。

Q:ターンオーバーとパスミスの違いは何ですか?

A:バスケットボールでターンオーバーとは、ボール保持チームが失敗し、相手チームにボールを渡してしまうプレイのことです。例として、パスが相手に奪われる、ドリブルミスでボールを失う、ショットクロック違反などがあります。一方、パスミスはターンオーバーの一種で、パスが受け手に届かず相手チームに渡ってしまう状況を指します。つまり、ターンオーバーは広義の概念で、パスミスはその一部です。

Q:ターンオーバーが発生する主な原因は何ですか?

A:主な原因は、パスミス、ドリブルミス、トラベリング、オフェンスファウルなどです。コミュニケーション不足やプレッシャーによる判断ミスも一因となります。

Q:ターンオーバーを減らすためにはどうすればいいですか?

A:ターンオーバーを減らすためには、パスやドリブルの基本技術を向上させること、チームメイトとのコミュニケーションを密にすること、試合中の状況判断力を鍛えることが重要です。また、リラックスしてプレーすることもミスを減らすポイントです。

Q:ターンオーバーはどのように試合結果に影響しますか?

A:ターンオーバーが多いと、相手チームに得点のチャンスを与えてしまい、試合の流れを悪くする可能性があります。逆に、ターンオーバーを少なくすることで、自分たちの攻撃のチャンスが増え、試合を有利に進めることができます。

Q:どのポジションがターンオーバーを起こしやすいですか?

A:ガードやフォワードなど、ボールを多く扱うポジションがターンオーバーを起こしやすいです。特に、プレッシャーのかかる状況での判断ミスが多くなります。

Q:ターンオーバーの統計はどのように記録されますか?

A:ターンオーバーは試合ごとに記録され、選手やチームのパフォーマンスを評価する重要な指標の一つです。公式記録では、個々の選手のターンオーバー数やチーム全体のターンオーバー数が詳細に記録されます。

 


まとめ
ターンオーバーはバスケットボールにおいて非常に重要な要素です。ターンオーバーを理解し、防ぐための知識と技術を身につけることで、より楽しく観戦できるようになります。ターンオーバーを減らし、チームを勝利に導くために、この記事を参考にして練習に励んでください。

この記事が、バスケットボールのターンオーバーについての理解を深める手助けとなれば幸いです。感想や間違いの指摘などあればコメント欄までお知らせください。皆様からのフィードバックをお待ちしております。ありがとうございました!

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