「NBAドラフトコンバインってなにそれ初耳!」
本記事ではNBAドラフトコンバインの意味や招待される基準、ドラフト指名にどのように影響するのかといった基本的な解説を致します。
また、過去にドラフトコンバインで活躍した選手についてもご紹介。
ぜひ最後までお楽しみください!
NBAのドラフトコンバインとは?一言で言うと?
NBAのドラフトコンバインを一言で説明すると、「NBAドラフト前に選手の身体能力、スキル、メンタル面を含めた健康状態を総合的に評価するためのイベント」です。
NBAのドラフトコンバインには、次のような人々が集まります。
- ドラフト候補選手: NBAドラフトにエントリーする予定の大学選手や国際選手。身体能力テスト、スキルドリル、メディカルチェック、インタビューなどを通じて評価されます。
- NBAチームのスカウト、コーチ、GM: 各チームの代表者たち。選手の技術、身体能力、健康状態、メンタル面を総合的に評価します。
- メディカルスタッフ: 選手の健康状態を評価するための医師やトレーナー。メディカルチェックを行います。
- メディア関係者: イベントを報道するためのスポーツ記者やカメラマン。選手のインタビューやパフォーマンスを取材します。
- 選手のエージェント: 選手の代理人。選手の評価やドラフト戦略についてチームと交渉を行います。
招待される選手の人数と呼ばれる基準
NBAドラフトコンバインに招待される選手の人数は毎年変動しますが、通常は70人から80人程度です。例えば、2024年のドラフトコンバインには78人の選手が招待されました。
また、これに加えて、NBA Gリーグエリートキャンプからの優秀な選手もコンバインに参加することがあります。2023年には、66人の選手がドラフトコンバインに招待され、そのうち一部はGリーグエリートキャンプからの昇格選手でした。
このように、NBAドラフトコンバインには毎年70人から80人前後の選手が招待され、彼らのパフォーマンスや測定結果がドラフト前の評価に大きな影響を与えます。
海外の選手も招待される?
NBAのドラフトコンバインには海外の選手も招待されます。2024年のドラフトコンバインでは、例えばフランスのザッカリー・リサシェやオーストラリアのアレクサンドル・サールといった国際的なプレーヤーが参加しています。このように、世界各国から優秀な選手が選ばれ、ドラフト前に自分のスキルをアピールする機会を得ています。
ドラフトコンバインで好印象を残すことの重要性
NBAドラフトコンバインで好印象を残した選手はドラフトで指名されやすくなります。コンバインは選手の身体能力やスキルだけでなく、メンタルや性格も評価する重要な場です。チームのスカウトやコーチ、GMたちは、コンバインでのパフォーマンスをもとに選手の評価を行い、ドラフト順位を決定します。
評価基準
NBAドラフトコンバインで好印象を残すことは、選手がドラフトで指名される確率を高める重要な要素です。以下にその理由と方法をまとめました。
- 身体能力とスキルのアピール:垂直飛びやスプリントなどの身体能力テストで優れた成績を収めることは、選手のアスリートとしての能力を示す重要な要素です。
- インタビューでの良好な態度:チームとのインタビューでポジティブな態度や高いバスケットボールIQを示すことは、選手のメンタル面やリーダーシップの能力を評価するうえで重要です。
- メディカルチェックのクリア:健康状態や怪我の履歴が良好であることは、長期的に活躍できる可能性を示します。
- チームドリルでの協調性:3対3や5対5の試合形式のドリルで、チームプレーやディフェンスの能力を示すことは、実戦での適応力をアピールする機会です。
歴代のドラフトコンバインウィナー
以下は、歴代のNBAドラフトコンバインで目立った選手たちをまとめたものです。
(*ウィナーとは各メディアが評した非公式の成績優秀者です。FOX Sports・Yardbarkerの報道を元に当サイトで独自にまとめました。)
2024年のウィナー
選手名 | 大学/出身 | ハイライト |
---|---|---|
Alexandre Sarr | フランス | 94cmの垂直跳びと優れた3ポイントシュート |
Zach Edey | パデュー大学 | 226cmの高さ、80cmの垂直跳び |
Bronny James | USC | 188cmの高さ、201cmのウィングスパン |
Devin Carter | プロビデンス大学 | 2.87秒の3/4コートスプリントと107cmの垂直跳び |
KJ Simpson | コロラド大学 | 103cmの垂直跳び、強力なディフェンス |
Adem Bona | UCLA | 89cmのスタンディングバーティカルと221cmのウィングスパン |
過去のドラフトコンバインウィナー
年 | 選手名 | 大学/出身 | ハイライト |
---|---|---|---|
2023 | Zach Edey | パデュー大学 | 226cmの高さ、80cmの垂直跳び |
2022 | Jalen Williams | サンタクララ大学 | 218cmのウィングスパン |
2020 | Patrick Williams | フロリダ州立大学 | 跳躍力と身体能力 |
2019 | Brandon Clarke | ゴンザガ大学 | 優れた垂直跳び(102.9cm)とアジリティ |
2018 | Kevin Huerter | メリーランド大学 | 3ポイントシュートとクイックネス |
2017 | Donovan Mitchell | ルイビル大学 | 跳躍力と守備力 |
2016 | Marquese Chriss | ワシントン大学 | 運動能力と爆発力 |
2015 | Myles Turner | テキサス大学 | ショットブロックとリバウンド |
ドラフトコンバイン当日の流れ
NBAドラフトコンバインは、複数日にわたって行われるイベントですが、典型的な1日の流れは以下のようになります。(参考サイト:https://ballunlocked.com/nba-combine/)
朝
- 受付と登録:参加選手は早朝に会場に到着し、受付を済ませます。各選手はIDバッジや関連書類を受け取り、日程の確認を行います。
- 身体測定:選手の身長、体重、ウイングスパン(腕の長さ)、スタンディングリーチ(立位でのリーチ)、体脂肪率などの測定が行われます。これらのデータは、選手の体格やポジション適性を評価するために重要です。
午前中
- 身体能力テスト:
- 垂直跳び(ステップなし、ステップあり)
- 3/4コートスプリント(スピードテスト)
- ベンチプレス(上半身の筋力テスト)
- アジリティシャトルラン(俊敏性テスト)
- メディカルチェック:メディカルスタッフによる健康診断が行われます。過去の怪我や現在の健康状態の確認が行われます。
昼
- ランチブレイク:参加者は昼食をとり、午後のセッションに備えます。
午後
- スキルドリル:
- シューティングドリル:さまざまな距離や角度からのシュート練習
- ドリブルドリル:ボールハンドリングの技術を評価
- パスドリル:パスの正確さと判断力を評価
- 5対5のゲーム形式のプレイ:参加選手はチームを組み、実戦形式の試合を行います。チームプレーや個々のスキルが総合的に評価されます。
夕方
- インタビュー:各チームのコーチやGMとの個別インタビューが行われます。選手の性格、メンタル、バスケットボールIQなどが評価されます。
終了
- まとめとフィードバック:1日のセッション終了後、選手はフィードバックを受け取ります。次の日の準備や個別のトレーニングプランが提供されることもあります。
ドラフトコンバインに参加しなかった選手はドラフトで指名されない?
NBAのドラフトコンバインに招待されなかった選手でも、ドラフトで指名されることは可能です。ドラフトコンバインは、スカウトやチーム関係者が選手の身体能力やスキルを直接評価する重要な機会ですが、必ずしもドラフト指名の唯一の基準ではありません。
過去には、ドラフトコンバインに招待されなかった選手がドラフトで指名された例もあります。例えば、ドラフト前のパフォーマンスや大学での実績、個別のチームワークアウトでの評価などが考慮され、ドラフト指名に繋がることがあります。
したがって、ドラフトコンバインに参加できなかったからといって必ずしもドラフトされないわけではありませんが、コンバインに参加することが選手の評価を高めるための有力な機会であることは間違いありません。
ドラフトコンバイン未参加でもNBAに入団した選手の例
過去にはNBAドラフトコンバインに招待されなかった有名な選手も存在します。
例えば、2023年のドラフトでペイサーズ(当日ウィザーズにトレードされる)から第7位指名を受けたビラル・クリバリーや、ウェンバンヤマもドラフトコンバインに正式な招待を受けませんでした。
共に海外の選手のため、スケジュールの都合で参加できなかったようです。
このように、コンバインに参加しなくても、他の評価機会を通じてドラフトされる選手もいます。
NBAドラフトコンバインの結果はどこで見られる?
NBAドラフトコンバインの結果は、いくつかのウェブサイトで見ることができます。
例えば以下のようなサイトで詳細な結果や分析が提供されています。
- NBA公式サイト: NBAの公式ウェブサイトでは、ドラフトコンバインの測定結果やパフォーマンスデータが公開されています。選手の身体測定結果やアスリートテストの結果やスタッツが詳細に記載されています (NBA Advanced Stats)。
- FOX Sports: FOX Sportsでは、ドラフトコンバインでの注目選手のパフォーマンスや結果のハイライトを提供しています。特定の選手のパフォーマンスやアスリートテストの結果に関する詳細な分析も掲載されています (Fox Sports:NBA Draft Combine2024 results)。
これらのサイトをチェックすることで、最新のドラフトコンバインの結果や評価を確認することができます。また、NBAドラフトに関連するニュースや分析記事も多数掲載されているので、ドラフト候補選手の最新情報を追うのに役立ちます。
NBAドラフトコンバインに関するよくある質問と答え(FAQ)
NBAドラフトコンバインに関するよくある質問と答えはこちらです。
Q:MVPや優勝者を決める?
A:NBAドラフトコンバインでは、MVPのような特定のタイトルを公式に決めることはありません。しかし、各メディアやアナリストはイベント終了後に特に優れたパフォーマンスを見せた選手を「ウィナー」として評価し、注目選手として取り上げます。
たとえば、2024年のドラフトコンバインでは、Reed SheppardやZach Edeyなどがメディアで注目され、優れたパフォーマンスを見せた選手として名前が挙げられました。こうした選手は、コンバインでの成果をもとにドラフト順位が上がることがあります。
したがって、公式なMVPは決められませんが、コンバインの成果が評価されることで、選手の将来に大きな影響を与えることは確かです。
Q: NBAドラフトコンバインはどこで開催されますか?
A: NBAドラフトコンバインはシカゴのウィントラスト・アリーナとマリオット・マーキスで開催されるのが通例となっています。
さいごに
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