NBA Gリーグは、NBAの未来を担う若手選手たちが成長し、リハビリ中の選手が実戦感覚を取り戻すための重要な舞台です。
2001年に設立されたこのリーグは、現在31チームで構成され、各チームはNBAの提携チームと連携しています。選手たちの実力向上と共に、新たなスター選手の発掘の場としても機能しています。
このページでは、Gリーグの設立背景やその役割、そしてNBAへのステップアップについて詳しく解説します。
また、河村勇輝選手や富永啓生選手の登場で注目度が高まるGリーグの配信サイトをまとめましたので是非参考にしてください。
【ご注意事項】イチオシの配信サイトは視聴可能になるまでに1週間くらいかかる場合があるので、お目当ての試合がある場合は早めにチェックしてくださいね!
◆参考ページ
Gリーグ・ユナイテッド(選抜チーム)とは? #試合はいつ? #観る方法は?
NBA Gリーグとは?
NBA Gリーグとは、NBA(全米バスケットボール協会)の公式育成リーグとして、2001年に設立されました。
リーグの主な目的は、若手選手やリハビリ中のベテラン選手に試合経験を提供し、彼らがNBAでのキャリアを築くための準備をサポートすることです。
Gリーグは、現在28チームで構成されており、各チームはNBAの提携チームと連携しています。
これにより、NBAチームは自分の選手をGリーグに派遣し、実戦での経験を積ませることができます。
NBA(1軍)に対する2軍がGリーグって認識で問題ないよ!
設立の背景と目的
Gリーグ(元々はDリーグ*)は、NBAの選手育成とリハビリの場として設立されました。NBAチームは、ルーキーやリハビリ中の選手をGリーグに送ることで、試合経験を積ませ、実戦感覚を養うことができます。また、Gリーグはスカウトやコーチにとっても、才能ある選手を見つける場として機能しています。
Gリーグの歴史と名称の由来*
NBA Gリーグは、2001年に「ナショナル・バスケットボール・デベロップメント・リーグ(NBDL)」として設立されました。設立当初は8チームで始まり、若手選手の育成と試合経験の提供を主な目的としていました。2005年にDevelopment(育成)のDを取って「Dリーグ」と改称され、リーグの拡大が進みました。
2017年、スポーツ飲料メーカー「ゲータレード」とのスポンサー契約により頭文字Gを取って「Gリーグ」と再度改称され、現在は28チームで構成されています。
Gリーグは、NBA選手の育成と新ルールの試験場として重要な役割を果たしています。
役割と位置づけ
Gリーグは、NBAの公式育成リーグとして、選手の育成だけでなく、以下のような点で貢献しています。
- 選手の育成: 若手選手やリハビリ中の選手が試合経験を積む場を提供。
- 審判やコーチの育成: 未来の審判やコーチを育成。
- NBAへのステップアップ: NBAへの昇格を目指す選手たちに実戦の場を提供。
- ファンへのアピール: 将来のNBAスター選手をいち早く見る機会を提供。
- 新ルールのテスト: 試験的なルールや技術の導入・評価を行う場としても機能。
リーグは、選手が高いレベルで競い合う場を提供し、NBAへのステップアップを目指す選手たちにとって重要な役割を果たしています。また、ファンにとっても、将来のNBAスター選手をいち早く見ることができる貴重な機会を提供しています。
リーグの構造と運営
Gリーグは、各NBAチームと提携している28のチームで構成されており、各チームは地域ごとに配置されています。シーズンは通常、秋に始まり春に終了し、各チームはレギュラーシーズンを通じて他チームと対戦します。シーズン終了後には、プレイオフが行われ、チャンピオンシップを争います。
Gリーグのチーム名はNBAのチーム名とは異なります。ただ、チームロゴが1軍と同じような雰囲気なので、パッと見ただけでどこのチームの下部組織なのか分かりやすいですね。
【2025】Gリーグの開催日程・スケジュール
2024-25シーズンの日程は11月からカップ戦が始まります。
詳しくはGリーグ公式サイトをご覧ください。(試合日時が現地時間(ET)になっていますので要注意。)
主なタイムライン
- 11月上旬レギュラーシーズン開始
11月上旬にスタートし、各チームがレギュラーシーズンの対戦を繰り広げます。この期間は、若手選手たちがスキルを磨く重要な時間です。
- 2月中旬オールスター
2月中旬に開催され、Gリーグのトッププレイヤーたちが一堂に会し、スキルチャレンジやオールスターゲームなどのイベントが行われます。
- 3月末レギュラーシーズン終了
3月末にレギュラーシーズンが終了し、プレイオフに進出するチームが決定されます。各チームは最後の追い込みをかけ、プレイオフ進出を目指します。
- 4月上旬プレイオフ開始
4月上旬からプレイオフが始まり、チーム同士が熾烈な戦いを繰り広げます。勝者はチャンピオンシップを目指して進みます。
- 4月下旬チャンピオンシップ
4月下旬に開催され、シーズンの覇者が決定します。最高の栄誉を手にするための最後の戦いが繰り広げられます。
Gリーグの視聴方法まとめ
Gリーグの試合を視聴するには、「NBA Rakuten」「NBA TV」「Gリーグ公式サイト」「楽天モバイル」「YouTube」の4つの方法があります。
さらに、参考情報としてNBA配信のイメージが強い「WOWOWオンデマンド」の情報もまとめてみました。
各サービスの特徴や料金、配信される試合数を比較しながら、自分に合った視聴方法を見つけましょう。
おすすめの視聴方法は楽天モバイルへの加入
最初に結論をお伝えします。
当サイト編集部の調査によると、価格の安さ・Gリーグの配信数・画質を総合的に比較した結果、「楽天モバイルの加入特典を利用してNBA楽天を視聴する」方法が最もおすすめです。
他の選択肢は、Gリーグの配信が少なかったり、価格が高めだったりするため、ぜひ以下の比較内容を確認して、あなた自身の目で最適な方法を見つけてください。
各配信サイトの比較表
配信サイト | 月額料金 | 配信試合数 | ライブ配信 | 見逃し配信 | 無料視聴 |
---|---|---|---|---|---|
WOWOWオンデマンド | 2,530円 | Gリーグの配信なし | ✕ | ✕ | ✕ |
YouTube | 無料 | たまに配信 | ✕ | ◯ | 〇 |
NBA TV | 無料 | 現地の注目試合 | ◯ | ✕ | 〇 |
Gリーグ公式サイト | 無料 | 現地の注目試合 | ◯ | × | 〇 |
NBA Rakuten | 4,500円 | 日本人選手の配信あり | ◯ | ◯ | ✕ |
楽天モバイル | 1,078円~ | 日本人選手の配信あり | ◯ | ◯ | × |
それでは、各視聴方法の詳細を見ていきましょう。
WOWOWオンデマンド(参考情報)
おすすめ度:☆☆☆☆☆ (0点)
「WOWOWオンデマンド」は、NBAの配信も週に7試合だけのライト層向けのプランなので、Gリーグの配信はほぼありません。
ただし、河村勇輝選手・富永啓生選手などがGリーグに加入するのであれば、配信される可能性はありますが、今のところは未知数です。
YouTube
おすすめ度:★☆☆☆☆ (1点)
日本でのNBAの配信権を保有する楽天グループのYouTubeチャンネル「NBA rakuten公式チャンネル」では、Gリーグの注目試合がプロモーション目的で不定期に期間限定で無料配信されることがあります。
特に、注目される日本の若手選手の試合や、話題性のある試合が対象となることが多いです。
ただし、これらの試合はいつ配信されるか、配信があるかどうかが事前に分かりにくいのが難点です。
無料配信の有無は試合直前に公式アカウントなどで発表されることが多いため、見逃さないためにはNBA公式YouTubeチャンネルのフォローや通知設定をしておくのがよいでしょう。
NBA TV
おすすめ度:☆☆☆☆☆ (0点)
「NBA TV」は、NBAが運営する24時間バスケットボール専門チャンネルです。試合中継、ハイライト、インタビュー、ドキュメンタリーなど、バスケットボールファンにはたまらない多彩な番組が揃っています。
2022-2023シーズンからは、楽天会員であればNBA TVを無料で視聴できるようになり、手軽にバスケットボールを楽しめるようになりました。
ただし、ライブ配信のみの対応で、見逃し配信はありません。
また、現地アメリカでの注目試合が配信されるため、日本人選手の試合が必ずしも配信されるとは限りません。
Gリーグ公式サイト
おすすめ度:★☆☆☆☆ (1点)
Gリーグ公式サイトでは、一部の試合が低画質でライブ配信されており無料で視聴可能です。
英語での配信となりますが、リアルタイムでの試合観戦ができるため、Gリーグファンにとって貴重な情報源となります。
ただし、全試合が配信されるわけではなく、見逃し配信も対応していません。
**注意点**:こちらもNBA TVと同様に、ドラフト上位の選手出場など現地の人が注目している試合が無料配信される傾向があります。
NBA Rakuten
おすすめ度:★★★☆☆ (3点)
Gリーグの視聴方法として最もポピュラーなのが「NBA Rakuten」です。NBA全試合を視聴できることに加え、Gリーグの試合も配信されるため、日本人選手の活躍を追いかけたい方におすすめです。
また、見逃し配信に対応しているので、早朝に行われる試合でも後からゆっくり楽しめます。
現在、NBA Rakutenのプランは月額4,500円の「LEAGUE PASS」のみですので、価格が高いのが難点です。
後述する楽天モバイルと違って、申込後すぐに視聴可能になるので、急いでみたい試合がある人にだけおすすめします。
**注意点**:過去に馬場雄大選手のGリーグの試合を配信していた実績はありますが、今後も日本人選手の配信がされるかは不明です。
楽天モバイル
おすすめ度:★★★★★ (5点)
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に加入すると、特典として追加料金なしでNBA全試合とGリーグの注目試合を楽しむことができます。
NBA楽天の配信内容と全く変わらず、不思議なくらいに安くNBAの全試合とGリーグの注目試合を視聴可能。
おそらく、楽天モバイルの加入者を増やすためのプロモーション的な位置づけなのでしょう。
「Rakuten最強プラン」は月額1,078円~(利用した通信量によって異なる。最大月額3,278円)とお手頃価格なので、NBAを観るためにSIMだけ新規で申し込んで最低料金で維持する方が多くいる模様です。
【注意点】楽天モバイルは携帯回線の開通からNBA楽天を観られるようになるまで最大1週間程度かかります。
お目当ての試合がある場合は、早めに申し込みすることをお薦めします。
\イチオシはこれ/
楽天モバイル
NBA Gリーグの契約形態と年俸
NBA Gリーグは、若手選手やリハビリ中の選手が経験を積む場として、標準Gリーグ契約や2ウェイ契約など多様な契約形態を提供しています。各契約に応じた年俸は、約35,000ドルから50万ドルまで幅広く、選手の成長とNBAへのステップアップを支援する重要な役割を果たしています。
契約形態
- 2ウェイ契約:(参考サイト:Gリーグ公式サイト)
- NBAとGリーグの両方でプレーすることが可能な契約。
- 選手はシーズン中に最大50試合までNBAでプレーできる。
- NBAでのプレーに応じて追加の日当が支払われる。
- 契約期間は1年または2年
- 解雇された場合、選手は契約に基づく保証された給与を受け取ります。例えば、1シーズンの給与が50%保証されている場合、シーズン途中で解雇されてもその50%は支払われます。
- 各チームは最大3人までの2ウェイ契約選手を保持できます。(23-24シーズンから)
- 標準Gリーグ契約:
- Gリーグ専属の契約で、NBAでのプレーはなし。
- 主に若手選手やドラフト指名を受けていない選手が対象。
- 契約期間は基本的に1年。
- 正式なロスター選手: 10〜13人と補欠選手(提携選手・affiliate player)最大6人でチームが構成されます。
標準Gリーグ契約とは選手とGリーグによる契約です。なので、まだNBAとの契約ではないって言うのがポイントだね
年俸
- 2ウェイ契約選手:
- 2023-24シーズンでは、2ウェイ契約選手の年俸は約559,782ドル(約9,000万円)で、これはルーキー最低年俸の半分に相当します。
- NBAでプレーする試合数に応じて日割り計算で追加の報酬が支払われます。NBAでの1試合当たりのプレーに対する報酬は約11,400ドルです。
- 標準Gリーグ契約選手:
- 平均年俸は約40,000ドル(約640万円)。
- 追加のボーナスやインセンティブがある場合もあります。
ちなみにNBA1年目ルーキーの最低賃金は$1,119,563*。日本円に換算するとなんと1億7千9百万円!
【News】富永啓生、Gリーグ・マッドアンツに加入
2024年10月16日、富永啓生選手がNBAインディアナ・ペイサーズ傘下のGリーグチーム、インディアナ・マッドアンツに所属し、大学時代と同じ背番号30をつけることが発表されました。
大学時代の活躍と代表経験
彼はネブラスカ大学での2023-24シーズンにおいて、15.1得点、2.3リバウンド、1.4アシストを記録し、NCAAトーナメントにチームを導く重要な役割を果たしました。さらに日本代表としてパリ五輪にも出場し、Gリーグユナイテッドや国際試合にも参加しました。
ペイサーズとの契約とその後の展開
9月にはペイサーズとエグジビット10契約を結びましたが、その後一時的に放出されるも、マッドアンツに加入することが決まりました。
富永の挑戦と意気込み
富永は、自身の「3ポイントシュート」と「パッション」を武器にチームの勝利に貢献し、NBA選手になる夢に向けて挑戦を続けると意気込んでいます。彼の今後の活躍に期待が寄せられています。
現在NBA Gリーグに所属している日本人
現在、NBA Gリーグに所属する日本人は先述の富永啓生選手のみです。
グリズリーズとエグジビット10契約を結び、プレシーズンマッチで活躍している河村勇輝選手が、今後の評価次第ではNBA Gリーグと2ウェイ契約を結ぶことが予想されます。
【追記 2024.10/20】
河村勇輝選手は「メンフィス グリズリーズ」-「メンフィス ハッスル」との2ウェイ契約を獲得しました!
過去にGリーグ・Dリーグに所属した日本人
年 | 選手名 | チーム | 詳細 |
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2005年 | 田臥勇太 | アルバカーキ・サンダーバーズ | 日本人初のDリーグ選手としてプレー |
2006年以降 | 田臥勇太 | ベーカーズフィールド・ジャム、アナハイム・アーセナル | Dリーグでプレー |
2014-15シーズン | 富樫勇樹 | テキサス・レジェンズ | Dリーグドラフトで日本人初指名、2人目のDリーグ選手としてプレー |
2018年 | 渡邊雄太 | メンフィス・グリズリーズ、メンフィス・ハッスル | 日本人初のGリーグ選手として2WAY契約 |
2019-23年 | 馬場雄大 | テキサス・レジェンズ | 41試合出場、1試合平均19.6分出場、6.3得点、2.6リバウンド、1.3アシスト、1.0スチールを記録 |
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